太陽光発電は環境に良い発電方法です。ですが課題も多くあります。発電できる電気の量は多くありませんし、電気の供給を安定させることが課題ではないでしょうか。
「原子力発電所は二酸化炭素を出さない」という理屈のもとに、原子力発電所の数値で「環境にいい、エコだ」と言っているんです。
しかし実際に計算してみると、元の数字と比べて増えているんです。
だから、二酸化炭素が減るというのはまったくのウソです。
実際のデータを、関西と関東の両方で実績を調査したグループがそれぞれいますけれども、二酸化炭素の排出量は1・29〜1・69倍に増えています。
だから、オール電化というのは、実は二酸化炭素が増える仕組みなんですね。
電気単価は夏場、たとえ休日であっても高くなります。
夏場、昼間は暑くてもエアコンをつけてはいけない。
電気料金が30円を超えているからです。
むちゃくちゃ高いから、暑くても我慢しなくちゃいけないということになるわけですね。
それから、電磁調理器は朝夕に使うことが多いと思いますが、このときには電気料金が全然安くありません。
そしてもっと悲惨なのがお風呂です。
お湯が一番キンキンに沸くのは、深夜の安い電気で沸かした午前6時です。
ところが皆さんがお風呂に入るのは夜ですね。
夜になる頃には、お湯が冷めています。
追い焚きをしたいと思っても、このヒートポンプの温水器というのは追い焚きが苦手です。
ですから、以前の機器では「追い焚きがしたいと思ってお湯を入れると水が出てくる」事態になっていたのです。
ですから、これは言われるほど快適にはならない仕組みなんです。
しかもヒートポンプの機能というのは、マイナス5度(寒冷地仕様でマイナス15度)を下回ると機能しません。
単なる電熱器になってしまいます。
だから外から熱を集めて利用するというのは、寒すぎる日にはできない。
その結果、今の日本では東北・北海道の冬場の電気消費がぐっと伸びてきているんです。
これはオール電化とエアコンの暖房利用のせいだと思います。
そのせいか、日本全体の電気消費が増えている。
家庭が出す最大の二酸化炭素排出源である電気の消費が増えることは非常に危険です。
オール電化は、温暖化に大きく加担しているのです。
今度は家庭の話をしましょう。
家庭の二酸化炭素排出量は、産業に比べて圧倒的に少なく、全体の8分の1を占めるにすぎません。
しかしながら、「だからどうでもいい」とは言えません。
やはりできることはやったほうがよいのです。
政府は温暖化の責任を、皆さんの生活に押しつけるために訴えかけています。
「皆さん、シャワーを1日1分短くしましょう」とか「家族は同じ部屋に集まって、同じテレビ番組を見ましょう」とか、ほとんど姑の世界です。
実はそのような行為は、ほとんど温暖化防止には効果がありません。
なぜならば、シャワーは水を使いますが、水は二酸化炭素にほとんどかかわりがない。
ガスでお湯を沸かしますけれども、ガスも二酸化炭素排出の割合としては電気ほど大きくない。
圧倒的に大きいのは電力とガソリンです。
家庭で二酸化炭素排出量を減らそうと思ったら、「電気の消費と自動車の運転を減らす」ことです。
そこで我々は、「どの分野をどう減らせば効果的に二酸化炭素排出を減らせるのか?」を考えるために、「エコ省エネゲーム」というゲームを作りました。
4人でグループを組んで標準4人家庭になってもらって、2000年の電化製品が全部揃っている家に住む設定です。
その家庭に300万円をあげて、好きなように家電や車などを買い替え、自然エネルギーなどの買い足しをしてもらって、どれだけ省エネができたかを競うゲームです。
もともとこのゲームを作ったのは、2012年までに1990年の二酸化炭素排出量に対してマイナス6%を家庭レベルで達成したいと思ったからです。
省エネというとできそうにない。
だから「ものぐさ」な人間でもできる方法を考えたんです。
このゲームを現実にやってみると驚きます。
電力消費の60%が減ります。
さらに300万円使った結果、最後に電気料金がいくら下かっか、ガス料金がいくら下がったという計算もします。
すると10年間で200万円以上取旦戻せる。
投資した額の3分の2を10年で取り戻してしまうんです。
しかも二酸化炭素は6割減らせるんですから、家庭は二酸化炭素排出量については温暖化しない状態まで戻すことができるということになります。
これはネタばらしになってしまいますが、ゲームの中には面白いアイテムがあります。
これがあるかというと「待機電力」のカットなんです。
リモコンでぱっと点くためだけに、ずっと流れている電気。
この待機電力が、家庭の電力消費の9%を占めています。
それを消すために、皆さんの中には「家電のスイッチを切るたびに、一生懸命ダンスの奥に手をつっ込んでコンセントを抜いて埃だらけになる」というような人もいるわけですけれども、実はそこまでする必要はまったくありません。
というのは、待機電力の3分の2はAV(オーディオービジュアル)とIT、つまりステレオ、テレビ、ビデオの類いと、コンピュータ、通信関連機器が占めているのです。
ですから、その待機電力の出るAV、IT機器にこのスイッチつきコンセントを買ってきてつければいいんですね。
これだけで、家庭の電力消費の6%をカットできます。
それ以外にすべきことは、給湯器を使わないときに消しておくことと、エアコンを使わない時期にコンセントを抜くことです。
これで待機電力の9割を省けます。
省エネのために無理をするのはやめて、こういう楽で合理的なやり方をすべきでしょう。
スイッチつきコンセントは、安売り電気屋で880円くらいで売っています。
これを電気料金で取り戻すのに何年かかるか計算してみました。
わずか2か月です。
ですから、2か月以上使うつもりのある人は、買ったほうがトクな装置です。
家電の”四天王”を買い替えるだけで二酸化炭素の大幅削減が実現する家庭の中の電気消費の内訳についてさらに見ていくと、家庭の電気消費には”四天王”がいて、3分の2の電気を消費していることがわかります。
「エアコン、冷蔵庫、照明、テレビ」です。
ですから、省エネするときにはこめ四天王をどう抑えるかを考えてください。
よく、洗濯機を省エネ型に買い替える方がいるのですが、洗濯機の消費電力が半分に減ったとしても、元が全体の1%ですから、0.5%しか減りません。
「省エネ型電子ゴマすり器」なんて買っても、ほとんど意味がないですからね(笑)。
省エネ型に替えるのだったら、この四天王から始めることをお勧めします。
実はこの四天王、ここ最近急速に省エネ化か進んできているのです。
1995年の省エネ製品の消費電力の平均値を100として、2002年の一番優れたものと比べてみると、ビデオと冷蔵庫は何とマイナス80%。
ですから、省エネ製品を5台並べても、昔の1台分しか電気を使いません。
省エネ率の低いものでも、だいたい50%は減っています。
たかだが7、8年の間に、消費電力を半分以下に減らしているのです。
これなら、何も無理な努力は必要ありませんね。
従来どおりに使ったとしても、省エネ製品に買い替えていれば消費電力が半分に減ります。
家庭の中で温暖化防止をしたかったらまず電気の使用量を減らすこと。
そのためには、「製品を買い替えるとき、きちんと省エネ製品を選ぶ」ようにすればいいわけです。
簡単ですね。
省エネ冷蔵庫の買い替えに融資して、“まったく損をしない”温暖化対策このエコ省エネゲームをやっていくなかで、冷蔵庫の省エネ率がとても大きいことに気づいた私たちは、「省エネ冷蔵庫への買い替え融資」を始めました。
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